デルタは、2025年9月23日から27日まで上海で開催された「2025 中国国際工業博覧会(CIIF)」に出展しました。「AI for a New Era of Sustainability(持続可能な新時代のためのAI)」をテーマに、産業オートメーション、通信インフラ、エネルギーインフラなど各事業グループが連携し、スマート製造、エネルギーインフラ、産業用電源にわたる一連の統合ソリューションを披露しました。その中でも、産業用電気車両向けの革新的なワイヤレス充電ソリューションや、産業・医療用途向けの高度な電源製品が大きな注目を集めました。

デルタはCIIF 2025においてAIを活用した多種多様なソリューションを披露しました。
CIIF 2025におけるデルタのハイライト
産業車両用ワイヤレス充電システム
年次展示会において、デルタは産業用電気車両向けの画期的なM∞Vair ワイヤレス充電システム(1kW〜30kW)に焦点を当てました。M∞Vairシリーズは、0〜150mmの空隙(エアギャップ)を介した非接触の高効率充電を実現し、AGV(無人搬送車)、電動フォークリフト、タガー(牽引車)などのメンテナンス負担を最小限に抑えます。デルタ独自の特許技術であるPPL(Pad-Pad-Link)磁界通信を採用することで、粉塵の多い過酷な環境下でも安定した通信と最大95%の電力伝送効率を確保しています。また、会場では中小規模の無人搬送車向けフラッグシップモデルである3.3kWモデルも展示されました。このモデルは空港内の作業用カート、農業車両、ゴルフカートなどに適しており、業界から大きな関心を集めました。

デルタは、本展示会においてフラッグシップモデルである「M∞Vair 3.3kWモデル」を披露し、中小型の無人搬送車に最適化された高効率なワイヤレス充電ソリューションを提案しました。
産業用および医療用電源
DINレール産業用電源
工場内の制御盤や高度な加工装置向けに、デルタは以下を含む多種多様な最先端の産業用電源を展示しました。
- DIN ECO および DIN PRO シリーズ(120W~960W):両シリーズとも、-30°Cから+70°Cという広い動作温度範囲に対応するよう設計されています。DIN ECOシリーズは定電流モードで動作し、産業用ロボット、CNC工作機械、制御盤などの誘導性負荷や容量性負荷の両方に適しています。一方、ハイエンドモデルであるDIN PROシリーズは、最大95%のエネルギー効率と500% / 2msのピーク電力機能を備えており、ロボットアームやモーターの駆動に最適です。
- Force-GTシリーズ(120W~960W):本シリーズは高度な装置向けに設計されており、三相および単相モデルをラインナップしています。優れたディレーティング特性を誇り、55°C(三相モデル)または60°C(単相モデル)を超えた際の出力低下は1度につきわずか2.5%に抑えられています。この特長により、極めて高温な環境下でもフルロードに近い出力を維持できるため、エネルギー消費を大幅に削減し、予備電源のコストも抑えることが可能です。AIサーバーの液冷キャビネット、半導体製造装置、産業用ロボット、自動化機械など、要求の厳しい用途に対して安定した信頼性の高い電力を提供します。

デルタは、ダイナミックなディスプレイ展示と映像を用いて、ハイエンド産業用電源の幅広い用途と高度なメリットを披露しました。
- DINレール型DC-UPS(無停電電源装置)モジュール:フルバッテリー充電機能を備えたこれらのモジュールは、デルタのDINレール電源と組み合わせて電力を蓄えることが可能です。最大150%のピーク電力を最長7秒間供給できるため、自動制御システムの出力電圧を安定・信頼性高く維持し、停電のリスクを効果的に低減します。また、DC-UPSとバッテリー間の通信機能を内蔵しており、リアルタイムの状態監視をサポート。出力電流をインテリジェントに調整することでバッファ時間を最大化し、連続的かつ信頼性の高い電力供給を確保することで、自動化機器のダウンタイム防止とデータ保護を強化します。会場ではダイナミックなディスプレイ展示が行われ、インジケーターライトによってUPSモジュールの実際の動作や稼働ステータスを来場者が容易に把握できるよう実演されました。

UPSモジュールのリアルタイムな動作を示すダイナミックな実演が行われました。
パネルマウント産業用電源
CNCや生産設備のニーズに応えるため、デルタは高出力パネルマウント電源の新製品PMSシリーズも展示しました。本シリーズは750W、1,200W、2,500Wの3つの出力ラインナップと24Vおよび48Vの電圧出力を提供します。また、瞬時のピーク電力供給をサポートしているため、協働ロボットやモーター駆動など、起動時に高い電力を必要とする用途に最適です。
もう一つの重要な特長は、アクティブ・カレントシェアリング(能動的電流共有)設計です。並列で使用する場合、この機能が各電源の出力電力のバランスを整えることで、特定のユニットへの過負荷や過熱、および保護メカニズムの作動を防止します。既存のPMRシリーズと比較して、新型のPMSシリーズはPMBus®通信プロトコルを採用しており、リアルタイムでのリモート監視が可能です。運用に異常が発生した際には即座にアラートを発信するため、生産ラインのスマートかつ安定した稼働を保証します。

新型のPMSシリーズは、PMBus®通信プロトコルを採用しており、リアルタイムでのリモート監視が可能です。
医療用電源
産業分野にとどまらず、デルタは医療分野にも注力しており、MEPシリーズおよびMEGシリーズの医療用電源を中心に展示しました。
- オープンフレーム型 MEPシリーズ:本シリーズは120W、200W、500W、600Wの出力オプションを提供し、最大95%の効率を実現します。3インチ×5インチのコンパクトな設置面積により、体外診断(IVD)装置、手術台、内視鏡、超音波診断装置、人工呼吸器など、設置スペースの限られた医療機器向けに設計されています。さらに、配線ロスによる電圧降下を補正するリモートセンシング機能を搭載し、負荷側で安定した電圧を維持します。MEP-500Aはファン冷却モデルとファンレス自然空冷モデルの両方をラインアップし、-30°C~85°Cの広い動作温度範囲に対応しています。
- 設定可能型(コンフィギュラブル)MEGシリーズ:本シリーズは3種類の電源モジュールに対応する9つのスロットを備え、柔軟な構成を実現します。2~60Vdcの出力電圧範囲で最大3kWまで拡張可能なソリューションを提供します。27W/in³の高電力密度により、CTスキャナーやMRI装置などの大型・高性能医療機器に高出力を供給します。さらに、リモートアクセスや監視を容易にするユーザーフレンドリーなGUIを搭載し、効率的なデジタル制御を実現します。

MEPシリーズおよびMEGシリーズの医療用電源は、さまざまな医療機器に安全で安定した信頼性の高い電力を提供します。